福島県舘岩川水系で思った事(新しい渓流管理の方法)

SAGE愛好会

2008年11月21日 12:59

小生がここの場所を知ってからは
毎年必ず1回は訪れるんです。
何故かって?
そりゃ、
①埼玉からなら充分日帰りが可能
②舘岩川水系、桧枝岐川、只見、黒谷川等々川がたくさんある
③水、空気がキレイ
④お気に入りの宿もある
⑤蕎麦が美味い
⑥行程によっては、帰りに男鹿川C&Rに立ち寄って帰れる
⑦里川から山岳(といっても落差はそんなにない)まで幅広く楽しめる
⑧場所によっては魚がキレイ
今ざっと考えてもこれだけあります。

恐らく、釣友の弟子1号や、黒い四連星の面々も
小生と同じ部分を気に入ってくれて、「また来年も行こう」とまで
言ってくれたんだと思います。

ちなみに、御存知の方もたくさんいらっしゃると思いますが、
舘岩川にはC&Rがあります
小生はC&Rエリアの舘岩川中~上流域をメインに釣りをやっていく形になるんですね。
そこの渓相とはこんな感じです。


里川っぽいでしょう??
ただ、何年か前、ここのC&Rエリアで、とても残念なことがありました。
小生が一人、イブニングに備えて待機していた時の事・・・
下流からやたら長い竿(もちろんエサ竿)を振り回しながら
一人の老釣師が上がってきました。
「まさか・・・」と思いよく見ていると、
腰にビニール袋で、イワナがたくさん入ってました。
「やっぱり・・・」

釣り以外なら、無視するところですが、お気に入りの川での
この所業に無性に腹が立ち、
注意しました
帰ってきた返答が
「何だオメエ 監視員か?」
「ここは持って帰っちゃいけない場所でしょう?」の問いに対し
「あ~俺はいいんだ」

「よくねぇ~」

かなり残念でしたし、とても気分が悪かったですね。
恐らく、全国のC&Rで同じような話ってあるんでしょうね。

そんな事件があった数年後にあたる今年
今年は、黒い四連星を連れての出撃でした。
一人欠席だった為、三人で釣っていて、やっぱり思いました。
「折角、いい方向に向かいつつあるんだから、
より皆が楽しめる渓流にできるんじゃないかと」




実際、舘岩川は、関東からそんなに遠くない東北の渓流という立地条件がいいのか、
渓流を取り巻く環境が多彩なので、人気があるのか
来渓者数も多いそうです。
土日なんて、必ず車が止まっていますからね

あと、支流である湯岐川で釣っていたときの事





小生は、弟子1号と下流から釣り上がってました、
プールでライズ発見!
いざキャスト!
と思ったら、上流から一陣のミサイルが!
そう、ルアーをライズポイントに投げ込まれ潰されてしまったんです

まぁ、お互い気が付いていなかったので、仕方ないといえば仕方ないのですがね
お互いが嫌な気持ちになったと思いますよ。




そんなアクシデントは、恐らく日常茶飯事だと思われる舘岩川水系
これらの気分を害する事件を回避できる方法ってあるんじゃないかと思うんですね。

というのも、舘岩川本流だけでも、距離はかなり長いですし、
支流も、大きな支流だけで3つあります
これらを上手く使えないもんでしょうか?

例えば・・・
川幅の広い舘岩川C&Rエリアから下流部は、フリーで釣っていい区間
C&Rエリア下流部はルアー&フライ専用区
冒頭の写真のように狭くなる部分からはフライ&テンカラ専用区
さらに、
「一番人気の支流鱒沢川」をフリー区間
夏場でも水温が上がらず、田代湿原が水源で
水系随一の水質を誇る湯岐川をフライ&テンカラ専用区

残る一つの支流西根川をルアー&フライ専用区
あと、放流効果を高める放流方法
舘岩川に流入する小渓流に集めに放流し、放流効果を高める
(要するに、面積に対する密度を増やしてやることによって、
初心者や釣果優先主義の方に入っていただく)
そうすれば、限り有る予算の中での放流事業が効率的に行える。
そして、多少のロスはあるでしょうが、基本抜かれない理屈のC&Rエリアは
薄めの放流にする(発眼卵や、稚魚放流で、大型ではないが、キレイな魚を釣ってもらう)

こうすれば、一本の河川でエサ-ルアー-フライと住み分けができ、
バッティングは減る
ルアー-フライ等釣種の違う友人と行きたい人は
フリー区間で釣ができる。
メインの支流毎に対称釣種が変えてあるので、
これまたバッティングも減る(定着すれば、皆無になりますね)

どうですか?このプラン
実は、小生が尊敬する故西山 徹さんが極論として提唱されていた理論でして、
舘岩川水系においては、河川数、規模はバッチリ当てはまると思うんですね。

こうすれば、舘岩川水系がより釣り人にとって気持ちよく、
嫌な思いもしなくて済み、自分の技量にあった釣り場選択が出来ると思いませんか?
物凄く効率よく一つの水系を利用できるんじゃないかと思うんですよ。
フライに偏った意見では決してないと思いますしね

そうそう
一つ付け足すの忘れましたが、
何故C&Rエリアの放流を減らすかというと、
我々フライフィッシャーは、大型よりもキレイな魚(もちろん大型は大型で嬉しいですが)
を好む傾向にあるじゃないですか
そういう楽しみもできますよね。

既に、今シーズンは終わってしまいまいしたが、
これから来シーズンに向けての放流方針とかを話し合っていく
時期になるんだと思います。
てことは、このプランを
我々釣り人達からの提言として、取り上げてもらえる可能性もありますよね。

上手く進めば恐らく、小生の記憶では
日本でこれだけ細かく渓流の設定をしているのって無いと思うのですが、
その先駆者的存在になりえますよね。
日本の渓流管理のモデル的存在になれたら素敵じゃないですか。
強いて言えば、日本の渓流の管理方法の道標にも・・・(そりゃ言いすぎかな?)

どうですか?
小生の最近思っているこのプランに賛同していただける方は、
是非南会津西部漁協に直接メールしていただけませんでしょうか?
もちろん、ハンドルネームでもいいと思いますよ。
簡単にいえば、舘岩川水系にフライ専用区、ルアー専用区、
餌釣り専用区を作りたいってことですね。
簡単でいいので、理由もつけて頂ければと思いますが、
例えば、エサ釣りとバッティングするのは、我慢ならないので、毛ばり専用区を設置して欲しい
でもいいと思うんです。(あくまで、たとえばの理由ですよ。
餌釣りの方を否定するつもりは、全くありませんからね)

我々釣り人が漁協を動かしたってなったら
好きな渓流の愛着がより一層深まりませんか?


フライマンばかりではなく、エサ釣り、ルアー釣り派の方々も、
悪くないと思われたら、是非漁協にメールをお願いします

南会津西部漁協
iwana@tateiwa.org

お互いスタイルの違いはあるとは言え、
自分のスタイルで一日、誰にも邪魔されずに釣りができるって
とても素敵なことだと思いませんか?

来るべき2009年シーズン
より良い河川管理として、漁協任せにするのではなく、
我々釣り人側から動いてみましょうよ!
そして、気持ちよく、いい釣りをしたいと思いませんか?



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